奈良県桜井市

株式会社池利

創業から170年以上の伝統を継承し、三輪そうめんを製造。

伝統の手延べの技を用いつつ、次世代の感性で食のニーズに応える

「池利はお客さまから「そうめん」=「池利」と思ってもらえるような存在として、お客さまから必要とされる企業であり続けたいと考えています。生活意識がますます多様化、個性化へと変化している今日。伝統を守りながら、新たなニーズにも応えられるよう商品開発にも取り組み、そうめん業界をリードしていくことを目指しています」。

そう話すのは工場長のヒラヤマさん。


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池利では、かたくなに守り続けることだけが伝統なのではないと考え、池利のノウハウや技術を生かし、常に新しさを求めることを大切にしている。

伝統を今も伝え続ける、三輪そうめん「池利」は創業から170年以上の歴史がある。

池利の創業は嘉永3年。

初代・池田利平が大和平野で栽培された小麦で良質のそうめんを作って奈良県下一円に販売したことがはじまり。

三輪は江戸時代にお伊勢参りの途中で訪れた人々を魅了し、手延べの製法も藩州、小豆島、島原へと伝わり、日本を代表する伝統食となった。

三輪そうめんの名声は江戸時代の「日本山海名物図会」にも記されている。

二代目・岩太郎が跡を承け、高級素麺をつくることに工夫を凝らし、明治二十一年。

初めて県外への特約販売が始まった。

その後、大正13年より百貨店との取引をはじめたことで全国に市場を拡大していく。

昭和3年には東京上野で開催された御大典機縁国産振興博覧会にて「有功賞金碑」を全国で唯一受賞。

その後も日本各地の博覧会での受賞を重ねていく。

昭和4年、黄色い「玉子そうめん」、宇治挽茶を入れた「薄茶そうめん」が誕生。

三色のそうめんを木製化粧箱に彩りよく詰め合わせた商品は、進物としての需要を受け、さまざまな百貨店で販売されるようになった。

平成28年には三輪そうめんが農林水産省の特定農林水産物等登録証「地理的表示」に認定される。
※地理的表示保証制度とは、伝統的な生産方法や気候・風土・土壌などの生産地等の特性が、品質塔の特性に結びついている産品の名称を知的財産として登録し、保護する制度。

翌平成29年、三輪そうめんは奈良県桜井市の地域資源として「大和さくらいブランド」に認定された。

そうして伝統を守りながら現代を生きる私たちの生活に寄り添い続ける、おいしさを追求した手延べそうめんを製造・販売する。

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