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地元食材のすばらしさをジェラートで表現
「ジェラートM」は、ケーキ店を営むシェフの緑川さんが、ケーキでは伝えきれない地元食材のおいしさを、ジェラートで表現しようと立ち上げた店舗。
オープンに向けて息子の遼さんが試作を重ねて完成させた10種類ほどのジェラートは、今も多くが定番のフレーバーとして好評を博しています。
その中から、今回は3種類をセレクト。
1つは、茨城県産の牛乳を使った、コクがあるのに後味がスッキリとしたミルクのジェラート。
2つ目と3つ目は、隣町で作られている茶葉を使った、緑茶と和紅茶のジェラートです。
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ミルクジェラートには瑞穂農場の生乳を使用
ミルクジェラートは、特に人気が高い定番フレーバー。
素材として緑川さんが選んだのは、安定した高い品質を保つ瑞穂農場の牛乳でした。
茨城県常陸大宮市に本社を構える瑞穂農場は、子牛から肥料までの一貫生産で、安心安全の生乳と牛肉生産に取り組む農場。
生乳は、すべて瑞穂農場内で搾られ、その日のうちに牛乳工場へ送られます。
徹底した品質管理のもとで鮮度をキープしたまま出荷される牛乳は、甘味とコクがあり、それでいてスッキリとした飲みやすさが特徴。
ジェラートにも、後味のスッキリさが絶妙に表現されています。
ミルクジェラートのもうひとつのこだわりは、甘さ。
一口に甘さと言っても、人それぞれ感じ方が違い、砂糖の種類もさまざまです。
もともとケーキ店「シエルヴェール」でも、甘さは控えめの商品が多め。
ジェラートにおいても、複数種類の砂糖をブレンドし、ちょうどいい甘さを感じつつも口の中に残らずスッと消える甘さを目指したといいます。
澤田茶園の茶葉でティーフレーバーを2種類
緑茶と和紅茶に使われている茶葉は、阿見町のお隣、牛久市で製茶業を営む澤田茶園のもの。
ジェラートでは、ケーキや焼き菓子よりも、お茶の風味をより深く表現することができるのだそうです。
「緑茶も和紅茶もお茶の味をしっかりと感じられるように作っています」と、緑川さん。
茶葉は一度煮立たせ、しっかりと濃さを出し、冷ましてから使用します。
ジェラートの元になる、和紅茶に合うように作られたベースと合わせれば、タネの完成です。
しっかりと混ぜ合わせて、均一に。
このジェラートのベースにも瑞穂農場の牛乳が使われています。
フリージングの機械へ。中でプロペラが回転し、全体を一気に冷やしながらジェラートが作られていきます。
約10分でふわふわのジェラートの出来上がりです。
出来立てはマイナス5度ほどの温度。
カップに入れた後は、マイナス60度でおいしさをキープしたまま保管。
それからクール便にて発送しています。
いい意味で期待を裏切る味にしたい
どのジェラートにも共通するのは、素材の味がしっかりと感じられるようにすること。
ミルクベースのジェラートに限らず、シャーベットも素材の分量を多めにしてつくっているのだそうです。
「いい意味で、期待を裏切りたいと思っているんです」と笑顔で語る緑川さん。
「ジェラートはいわば嗜好品。食事とは違い、必ず食べなくてはならないものではありません。だからこそ、想像を超えるおいしさをご提供し、その期待に応えていきたいと考えています」。
「たいていの食材はジェラートにできると思っています。これからも地元の農産物を使ってジェラートを作り、地域に少しでも貢献できれば嬉しいです」。
茨城にはまだまだおいしい食材がたくさんあると緑川さんはいいます。
季節に応じて、土浦のさつまいもやつくばの福来みかん、笠間の和栗などの食材を使ったジェラートなども展開。
今後も地域の食材を、ジェラートを通して広めていきたいと話してくれました。
取材担当からのコメント
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お客さんの好みの傾向を聞くと、たいていの方が1回目は定番のミルクやチョコのフレーバーを選ぶとのことでした。2回目以降で人気なのが、緑茶や和紅茶なのだそうです。3種類すべて試食してみました。確かにミルクは後味スッキリ。緑茶と和紅茶はお茶の味がしっかりと感じられて、ふわっと口の中に香りと甘さが広がってから消えていきました。何度も繰り返したくなるこの香りの広がり。すっかりクセになってしまいました!
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茨城県稲敷郡阿見町ジェラートM
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